生ゴムのパンティーをはかされた時点でQさんは写真を撮り始めた。ピッチリしたゴムのせいで、形が際だって見えるchikaの股間の盛り上がりばかり撮るので、とても恥ずかしい思いをした。 「これが君を呼んだ理由の一つだよ。いやぁ、実に倒錯的だよ。あっ、ちょっと、、もう少しパンティを引っ張り上げてくれないか、、その方が、もっとあれがくっきり写りそうだ。」 股を開き四股を踏むようなポーズも取った。Qさんはchikaのその姿を、仰向けに寝っころがって写真をとる。 多分Qさんのファインダーには、お尻の肉ではち切れそうになった大きな二つのゴム山と、その谷間に女の子には見られないような小さなゴムの丘が写っている筈だ。 一頻り写真を撮って満足したのか、Qさんはベッドの上に黒のラバーシートを引き始めた。 シートはQさんが持参したものだ。ダブルベッドの表面を軽々とカバーする広さがある。そんなものを持っているなんて、Qさんは相当なラバーマニアに違いなかった。 そのうちQさんもラバーのパンティーをはいた。 そしてchikaはその上に寝かされた。Qさんは、chikaの生ゴムのパンティーの中にローションをたっぷり注ぎ込む。 chikaもラバープレィが好きだが、それはファッション的な要素が大きくて、ラバーを使ってのブレスコントロールや感覚遮断は相手次第でちょっと怖い気がしてるし、ローションは後始末が面倒で個人的にはほとんどやったことがない。 なんと表現してよいかわからない、ぬるっとした感じになった。Qさんは、パンティーの上から、chikaのをいじり始めた。 これまでに感じたことの無い新しい感触だった。Qさんは、時々chikaの上に乗ってパンティー越しにQさんのおちんちんとchikaのをこすり合わせるようにした。 次に、chikaは四つん這いにさせられパンティーを少し下ろされた。Qさんは手術用のゴム手袋をつけて、chikaのアナルに指を入れて来る。 前も後ろもぬるぬるの状態だった。Qさんは、時間をかけて、chikaのアナルに指を入れて楽しんでいる。 パンティーが元に戻されて、chikaは仰向けに寝かされた。そしてまたマッサージが始まった。どうやらQさんはchikaをゴムのパンティーの中でいかせるつもりのようだった。 Qさんのchikaの局所への刺激は執拗に続いたので、chikaはおもわず声が出てしまった。本当はお尻の穴に欲しいんだけど、快楽の密壷にローションとラバーで蓋をした感じがあって、そのもどかしさが換えってchikaを興奮の深みに誘導した。 そして、chikaはとうとうパンティーの中でいってしまった。 Qさんは、ラバーシートの上に寝た。今度はchikaがマッサージをする番だった。Qさんのラバーのパンティーの中にローションをたっぷり入れてマッサージを始める。 時々ラバーの上からくわえ込むようにしながら舌で舐めてやる。小さい頃に魚肉ソーセージの肉を包んだパッケージで「遊んだ」事を思い出した。 パンティーの中で、Qさんのおちんちんが踊っているようだった。こんな瞬間は、仕事を離れてとても愉しい。 Qさんは、そのままパンティーの中でいってしまった。他愛ないがそれがフェチというものだ。 chikaはそれから後も休まずにマッサージを続けたのでQさんは立て続けに2回目もいった。
「後、二時間ぐらいだよね。」 よく判っている・・そう契約では5時間という事になっている。時々この辺りが無頓着な人や、せこい人がいて嫌な気分にさせられる事がある。 Qさんはおそらくお坊っちゃん育ちでここまで来たのだろう。男としては上品過ぎると思ったけれどお客さんとしては上客だ。 それにQさんは間違いなく独身だ。具体的な根拠はないけれど直感で判る。こういう人が贔屓になってくれると本当に有り難いんだけれど。 「ラバーマスクがあるんだけど被ってくれないかな。それと写真を、」 「マスクはこちらで用意してますけど、、。」
「あっいや。少し前に自分用にと思って買ったんだよ。デザインが気に入っててね、、ところがサイズがさぁ、合わないんだよね。小さ過ぎて。きついのはいいんだよ。」 ねっ判るだろうと言う感じでQさんが言葉を切る。 「首周りがさ、呼吸出来なくなっちゃうんだよ。」 最後は恥ずかしそうに言う。Qさんはベッドから降りて壁際に置いてあった彼のボストンバッグを持ってくる。しばらくごそごそやって真っ黒なマスクを取り出した。 目と口と鼻の部分に穴が開いたシンプルなものだが如何にも上等な感じがした。 アダルトショップで売っているような「大人の玩具」では勿論ないし、日本の数少ない専門ショップのものでも無さそうだった。通信販売で海外から購入したのだろう。 しかし一目でそれがサイズ的に小さい事が判った。いくらゴムが伸びると言っても、それは男性が被るにはきつすぎる、、、小柄な女性用サイズだったのだ。 どちらかと言うと顔の大きいQさんが被れるものでは絶対にない。Qさんぐらいのラバーマニアならカタログで注文する際にその程度の判断は十分についた筈だ。 「マスクの口の穴から真っ赤な唇が飛び出ていたり、こう頭蓋骨の形がしっかり判るのがエロチックなんだよね。ははは、僕には女装趣味はないんだけど、一度、これを被って口紅を塗ってつけ睫毛なんかしたら、かっこいいかなーとかおもってさ。」 Qさんが恥ずかしがる意味が分かった。これはQさんの夢想がなせる買い物だったわけだ。 きっとフェテッシュグラビア雑誌に登場するようなラバーマスクの女性モデルと、自分を同一化したに違いない。欲望は時として人間の判断力を狂わせる。 それでも後になって自分の失敗が何処にあったかを理解出来ている訳だから、Qさんは全然、問題ない。 chikaはそんなQさんに好意を抱き初めている事に気づいた。 こんな時は、柄にもなくつい結婚の事を考えてしまう。chikaは、炊事洗濯なんてまるで駄目だが、少なくともQさんの欲望を叶えてあげられる数少ない人間の内の一人だろうと。 chikaはマスクの開口部を出来るだけ広げておいてから、その穴に頭を入れていく。髪の毛が引っ張れて痛い。予想通り相当な圧迫感がある。 chikaの周りでせわしなくQさんが写真を撮り続けている。足音が激しい。余程ど興奮しているようだ。 顔が半分くらい隠れた頃に、Qさんの悲痛な声が聞こえた。 「そのまま、、そのまま!」 冗談じゃない、こっちは指先がだるくなっているのに、こんな状態でストップできる訳がない。それにchikaの顔はゴムに引っ張られて醜くゆがんでいるはずだ。こんな顔を撮られたくない。 でも、出来る限りの事はした。これは仕事なんだ。 マスクが両耳と鼻を結ぶ水平ラインを超えたとき、甘いような化学的なゴムの臭いがchikaの鼻腔を満たした。これをシックリィスィートと言うらしいが旨い言葉だと思う。 chikaはこの臭いが嫌いではない。 キュキュという音を立てながらラバーを顔にジャストフィットする一番いい位置に持っていく。Qさんの鼻息が激しい。 「いいよ。口紅をもう一度、塗ってくれない?」 chikaは返事の代わりに微笑んで見せようとしたが、それはラバーを張り付けた顔では叶わないことだった。 鏡に映った顔を見て、我ながらドキリとした。マスクは何度もつけて来たが、そこに写った顔は別物だった。 きつすぎるサイズとマスクの形成の仕方が違うのだろう。chikaの顔は結構、外人ぽいのだが、それでも縦方向に顔の造作がのびている白色人種のマスクとは構造が違う。 それが今、マスクを被ることによって矯正されているのだ。口紅だけではなくマスカラももう一度塗って見た。 もちろんQさんは、chikaの化粧の様子を逐次、カメラに収めている。 「さ、触っていいかな、、。」 Qさんは、さっきまでカメラを握りしていた手と指先でchikaのゴムで出来た頬をそっと撫でた。ゴムの表面が摩擦でプルルと震えていく。 Qさんの生唾を飲み込む音が聞こえる。chikaも感じて来た。 Qさんの股間をまさぐるとペニスが痛いほど勃起しているのが判った。 「最高だよ。ずっとこうしていたい。」 「時間の事を忘れないで、、これで最後に、、。フェラしましょうか。」 言いたくは無かったが実際に時間が迫っていた。まさかのこのマスクをつけたままホテルを出る訳にはいかない。 「あ、あそうだたね。だったら最後のお願いがあるんだ。」 Qさんは又、ベッドの方に走っていって作業用に使うような肩口まであるゴム手袋の長いものとガムテープの類を持って来た。 「風呂場で、、その、、君のおしっこをこの中に入れてくれないかな。」 「えっ。飲んじゃうんですかぁ?」 スカトロプレィはchikaの専門じゃないけれど、プレィ自体は初めてじゃない。だけどそれには心の準備ってものが必要だ。 「そうじゃなくて、このゴム手は僕がはめる。その中に君のおしっこを入れて欲しいんだ。」 「、、、、。」 Qさんは、自分の腕とゴム手袋の隙間に、chikaのおしっこを注入し、それが漏れ出さないようにガムテープで縛るつもりらしい。chikaのを飲まれたり、大便じゃないから少し安心した。 「わかりました。さ、バスルームに行きましょう。もう時間がないわ。、、でも。」 「あっ、僕なら大丈夫。当然ここで一泊だ。君を送れなくて悪いんだけど。」 Qさんが嬉しそうに笑った。chikaのおしっこでまみれた手で、引き続きQさんは一晩中楽しめるってわけだ。 Qさんは浴槽の縁にしゃがみ込んで、自分がはめた手袋の口をchikaに見せるように突き出した。萎縮して出ないんじゃないかと思った小水が勢いよくでた。 Qさんはうっとりしてる。 「代えて。左腕。途中で止めたら出なくなるかも。」 Qさんは子どもみたいにうなずいて左肩を前にだす。その間にchikaのおしっこがQさんの胸にかかる。 左腕の方は、右腕みたいにゴム手袋をぱんぱんに膨らませるほどおしっこを注入できなかったけれど、まあまぁの感じで膨らませる事ができた。
ホテルから出て空を見上げたら、姿をくらましているくせにその存在がいやと言うほど判る太陽が、世界のすべての空気を蒸しあげていた。 昨日は雨が降っていた。「秋雨」だと言っていたが、その実態は完全な梅雨前線で、9月という、この時期だから仕方なく「秋雨」と読んでいるのだと、気象予報士のお姉さんが裏話をしていたのを思い出した。 chikaの周りではこんなふうに毎年、季節が狂っていくのだ。そう、、今年の夏は、オールドミスみたいな夏だとchikaは思った。
2003/09/20
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